
シム・スンア
ソウル21日=和田等】韓国国立中央博物館が初のイスラム美術専門ギャラリーを開設する。
同館の常設展示館3階にあるイスラム美術ギャラリーは、金曜日に一般公開される予定だ。
開館を記念して、同館はカタールのドーハにあるイスラム美術館との共同展「イスラム美術」を開催する:華麗なる旅"。会期は11ヶ月で、ドーハから貸し出された83点の美術品が展示される。
展示されているイスラム絨毯を見る来場者](img0.yna.co.kr/photo/yn...5112109550001300_P4.jpg)
国立博物館は、多様な文化遺産を紹介するワールド・アーツ・ギャラリーを開設して以来、世界の主要な博物館からの展覧会を開催してきた。イスラム文化を常設展示スペースで紹介するのは今回が初めて。
木曜日に同博物館で開催された展覧会のメディア向け内覧会で、ユー・ホンジュン館長は「世界的な名作コレクションを構築することは難しいため、一流の機関との協力を通じて、国内外の来館者にイスラム美術を紹介する方法を模索してきました」と語った。
尤館長は、イスラム文化を「幻想的な芸術の世界」と表現し、その複雑な幾何学模様や書道模様は、洗練された現代的な感性を反映していると指摘した。
展示されているミフラーブの石板](img1.yna.co.kr/photo/yn...5112109580001300_P4.jpg)
ドーハ美術館のシャイカ・ナセル・アル・ナスル館長は、韓国とカタールは地理的には離れているが、地中海から太平洋に伸びる歴史的な貿易ルートを通じて長い間つながってきたと述べた。
今度の展覧会が、イスラム美術の世界的な遺産にスポットを当てながら、両国の文化的な結びつきを深めてくれることに期待を示した。
この展覧会では、7世紀から19世紀までの1000年以上にわたるイスラム美術を、宗教美術、文化交流と拡大、イスラム宮廷美術と写本の3つのセクションに分けて紹介する。
展覧会で展示されているテキスタイルを見る来場者](img9.yna.co.kr/photo/yn...5112109540001300_P4.jpg)
最初のセクションは、イスラム芸術の伝統の真髄とされる宗教美術に焦点を当て、初期の羊皮紙の写本からティムール帝国の大規模なテキストまで、コーランの写本を展示している。
展示スペースは、ドーム型の屋根と八角形のレイアウトで建築的にデザインされており、まるでモスクに入ったかのような気分に浸ることができる。ミフラーブの石板、モスクの灯り、アラベスクや幾何学模様で飾られた礼拝用の絨毯のほか、室内には書も展示されている。また、木製のドアや装飾タイルなどの建築要素も展示されている。
第2部では、アラビア半島からイスラーム文化がダイナミックな地域横断的芸術へと発展していく過程をたどり、天体観測器であるアストロラーベや、さまざまなガラス、陶器、金属工芸品など、多様な芸術的伝統の同化を反映した工芸品が展示されている。
展示されているモスクのスロープを撮影する来場者](img7.yna.co.kr/photo/yn...5112109610001300_P4.jpg)
最後のセクションは、イスラム帝国の宮廷で栄えた芸術と学問を探求する。見どころは、精巧な絨毯、織物、宝飾品、写本などである。王室の庇護のもとに制作されたこれらの写本は、単なる知識の記録ではなく、宗教、文学、歴史、科学が融合した総合的な文化遺産とみなされている。
ギャラリーの大きな特徴は、ドーハMIAの特徴的な空間である「ダマスカスの貴族の応接室」をメディアアートで再現し、イスラム文化の黄金時代の雰囲気をリアルに伝えていることです。
イスラム格子の窓から差し込む光を楽しみながら、ソファでくつろぎ、静かに旅を締めくくることができる。
この共同展示は2026年10月11日まで開催される予定である。
展示作品を見る](img1.yna.co.kr/photo/yn...5112109520001300_P4.jpg)
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