
ウ・ジェヨン
釜山17日=和田等】第30回釜山国際映画祭(BIFF)が、パク・チャヌク監督の新作『No Other Choice』をオープニング作品に、10日間の日程で水曜日に開幕する。
海雲台(ヘウンデ)の釜山シネマセンターで午後6時から予定されているオープニングセレモニーでは、主演俳優のイ・ビョンホンが司会を務め、アジア最高峰の映画祭の画期的な版となることを約束する。
今年のBIFFは、映画祭の世界的な地位と競争力を高めることを目的に、初の本格的なコンペティション部門を導入する。
同部門では、アジア映画を讃える14作品が上映され、最優秀作品賞受賞作品は映画祭のクロージング作品として上映される。その他の賞には、監督賞、主演男優賞、審査員特別賞、芸術貢献賞などがある。14作品のうち10作品は映画祭期間中にワールドプレミア上映される。
2025年9月15日、釜山・海雲台の釜山シネマセンター近くで、釜山国際映画祭の看板の前を通り過ぎる女性](img9.yna.co.kr/photo/yn...5091509700005100_P4.jpg)
第30回のラインナップは、昨年の224本を上回る241本の公式招待作品。市民主導の「コミュニティBIFF」に選出された作品を含めると、総上映作品数は328本に上る。
最近の注目すべき韓国映画を紹介する「コリアン・シネマ・トゥデイ」プログラムでは、5本の韓国映画が特別プレミア上映に選ばれた:キム・ビョンウ監督の『大洪水』、ラ・ヒチャン監督の『ボス』、ハ・ジョンウ監督の『二階の人々』、俳優ジョンウとオ・ソンホ監督の共同監督作『オーディション109』、イ・ファン監督の『プロジェクトY』である。
BIFFはまた、60年以上のキャリアを持つイタリアのマルコ・ベロッキオ監督やフランスの女優ジュリエット・ビノシュなど、国際的な映画界のアイコンの作品にもスポットを当てる。両者とも映画祭に直接出席する予定だ。
その他、『ラストサムライ』(2003年)で知られる日本人俳優の渡辺謙、『シェイプ・オブ・ウォーター』で2017年アカデミー賞監督賞と作品賞を受賞したメキシコ人監督のギレルモ・デル・トロ、『イン・ザ・ムード・フォー・ラブ』(2000年)でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したトニー・レオン・チュウワイも出席する。
著名な文化人のキュレーションによる上映を特集する「Carte Blanche」部門では、アカデミー賞受賞監督のポン・ジュノが青山真治監督の2000年作『ユリイカ』を、世界的な現象となった『KPOPデーモンハンター』の共同監督マギー・カン](https://en.yna.co.kr/view/AEN20250822009800315)がポン監督の2006年作『ザ・ホスト』を選んでいる。
カンの作品をさらに称え、映画祭では彼女のNetflixアニメーション・センセーションの特別歌唱上映が行われる。
Vision部門は、若手・中堅監督によるアジアのインディペンデント映画23本を特集する。
BIFFは9月26日まで、同センターおよび市内各所で開催される。
jaeyeon.woo@