
ソウル8日=和田等】韓国は8日、北の歴史的な宮殿跡における北朝鮮との共同考古学調査の再開を推進し、2018年以来中断していたプロジェクトを復活させると発表した。
韓国文化財庁(KHS)は、この計画は李在明政権下の新たな政策課題の一部であると述べた。また、最近ユネスコ世界遺産に指定された北朝鮮の風光明媚な金剛山の主要寺院を復元する取り組みも含まれている。
「文化遺産分野での南北交流の促進を模索する」と、文化財庁はリリースで述べており、重要な優先事項として万月台(マンウォルデ)宮殿遺跡の共同調査を挙げている。
高麗王朝(918-1392年)の首都であった開城の万月台王宮跡。この遺跡は、2013年6月23日にカンボジアのプノンペンで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会で、世界遺産登録を決定した開城の12の歴史的遺跡のひとつである](img7.yna.co.kr/etc/inne...08007200315_02_i_P4.jpg)
その他の国境を越えた取り組みとしては、後高句麗(太宗)時代の鉄原城の共同調査や、金剛山玉堤寺の修復作業などがある。
万月台は高麗王朝(918~1392年)の正宮として約400年間使用され、現在の開城に位置する。2007年から2018年にかけて、韓日両国はそこで8回の共同発掘を行い、金属製の型片を含む約1万7900点の遺物を発掘した。
このプロジェクトは、朝鮮半島の緊張が高まり、南北協力が凍結される中、2018年に中断された。2019年にワシントンと平壌間の核協議が破綻した後、膠着状態はさらに深まった。
政府関係者は月曜日、早急な再開はあり得ないと認め、プロジェクトは "条件が満たされた場合のみ "前進すると述べた。
KHSは、他の省庁や民間団体と協力し、将来の協力に備えるとしている。
国境を越えた取り組みに加え、同庁は国家遺産のためのAIエコシステムの構築や、韓国のコンテンツ制作における文化財の利用拡大などの国内プロジェクトも発表した。
また、2026年7月に南部の港湾都市・釜山で開催される第48回ユネスコ世界遺産委員会の成功裏の開催を約束した。同会議には世界中から3000人以上の参加者が見込まれている。
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